三木富雄はアルミ合金や真鍮を用いて「耳」を多数制作し、
40歳の若さで急逝した彫刻家です。
その作品は東京国立近代美術館等にも所蔵されています。
「私にとって、耳とはそれらを選択した自己との相対的
な関係によって成り立っているものではなく、耳が私を
選んだという自己否定の立場から存在するものと考えます」
「耳のほかになにかあるのではないかという考えが、
僕を一番ユーウツにする」
何故耳を作るのかには意味がないと語りながらも
卓越したリアリティで数多くの耳を制作し続けた
三木富雄の悩ましくも超然とした魅力の漂う逸品です。
The Market Auction出品作品です。
また、同手作品が松涛美術館図録に掲載されています。
参考資料として掲載ページのコピーをお付けします。
サイズ:(作品のみ) 高 7.3cm × 幅 5.2cm × 奥 3.3cm
(額装) 縦 25.5cm × 横 23.5cm
付属品:タトウ / 図録コピー
状態:額に小瑕があります。作品は良好な状態です。
写真をよくご覧の上、ご検討下さい。
僅かな経年感は中古品の特性としてご了承下さい。
【三木富雄 略歴】
1937年〜1978年 40歳逝去 東京生
1953年 東京衛生技術学校に入学、半年で中退。以来、独学で美術を学ぶ。
1958年 櫟画廊で三木富雄・金子謙一二人展。第10回讀賣アンデバンダン展に出品。
1963年 内科画廊で個展。はじめて「耳」のテーマによる作品を出品。
1964年 公開討論会 「反芸術〜是か非か〜」(ブリヂストン・ホール)に出席。
1966年 「色彩と空間」展(南画廊)、「空間から環境へ」展(銀座、松屋)に出品。
1971年 渡米、約1年間滞在。
1976年 渡米、約2〜3ヵ月滞在。
1978年 心臓麻痺のため京都で急逝(40歳)。
1981年 福岡市美術館で個展。
1988年 ギャラリーところで没後10周年記念展。
1992年 国立国際美術館で「The Ear No.1001 浅岡慶子+三木富雄」展。